手に入るものとそうでないもの

手に入りそうなものを欲しがるのは人情としてよく分かるのだが、ときどき「少し無理があるのでは」というものを欲しがる人を見かける。それは画面の向こうのアイドルであったり、誰かの所有物であったりと様々だ。

彼らの抱いてしまった満たされない「執着心」「所有欲」は 、一体どこで満たされるのだろうといつも不思議に思う。どこかで妥協するのか、抱いたまま生活するのか。叶わぬなにかを「想い続ける」というその姿勢は、痛ましくもあり、同時に羨ましいとも思うばかりである。