男性向け、女性向けの二つ折り財布の違い
先日、夫と自分の財布を新調すべく色々な店に足を運んだ。
これまで男女の財布を見比べたことがなく、それらの違いもあまり意識したことがなかったのだが、同じ日にたくさんの財布を見ていると明確な違いがあることが分かった。ありがたいことに店員さんにも男女の財布の違いを教えてもらい、なかなか興味深かったため記録しておく。
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比較対象:男性向けと女性向けの小銭入れ付二つ折り財布
①本体の色
男性:ブラック、ブラウン系の暗めの色が多い
女性:カラフルで明るい色が多い
一番イメージしやすい違いであり、検索してみても一目瞭然であった。
これは財布に限らず、衣類やファッション小物全般に当てはまる傾向だと思う。
②ステッチの色
男性:本体素材と同系色
女性:本体素材と異なる色
以下、同じブランドの男性向けと女性向けの二つ折り財布で、似た色味の比較である。
メンズ バイフォールド ウォレット シュリンクレザーjp.bonaventura.shop
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これはブランド次第だと思うが、女性向けの財布のほうがステッチの色を目立たせていることが多いらしい。確かに、ステッチが際立つと可愛らしさが強調されるような気がする。
➂金属部分の色
男性:シルバー
女性:ゴールド
財布の金属部分とは、スナップボタンやジッパーを指す。これは多くの店舗を回って比べてみても、かなりの確率で当てはまっていた。前項②の画像参照。
シルバーは冷たさやクールな印象があるのに対して、ゴールドは温かみのある印象が出るため、男女で使い分けている模様。
④財布開閉時の留め具
男性:なし
女性:あり。スナップボタンやジッパーが多い
二つ折りの財布は、使うときにほぼ確実に「開く」という動作が生じる。
男性向け財布はスナップボタンやらジッパーなしですぐ開けるが、女性向け財布は高確率でスナップボタンやジッパー等の留め具がある。
男性は財布をパンツの後ろポケットやジャケットに入れることが多いため、自然と開いてしまうような状況が少なく、留め具の必要がないのかもしれない。また、留め具がないほうが支払い時の動作がスムーズになるという利点もある。(まるで支払い全般を男性が行うような文脈になってしまうが…)
対して女性は財布を鞄に入れることが多く、鞄の中で自然と開いてしまう状況が発生しやすいので留め具があったほうが安心…ということであろう。
⑤小銭入れの方向
男性:札入れと同じ
女性:札入れと異なる
男性向けの二つ折り財布はほとんどが下のイラストのような形で作られており、貨幣と紙幣を同じ方向から出し入れすることができる。
対して女性向けの二つ折り財布は、紙幣の出し入れの向きと貨幣の出し入れの向きが異なることが多い。二つ折りを開かずとも貨幣を出し入れすることができるものや、二つ折りを開いたのち横にして貨幣を取り出すものが大半である。
男女それぞれのつくりを比較すると、女性向けの財布のほうが貨幣を多く持つような作りになっているようだ。貨幣を入れる部分が仕切られていたり、あらかじめ厚み(マチ)を持たせてデザインされている。
⑥財布のシルエット
男性:(どちらかというと)正方形
女性:(どちらかというと)横長の長方形
①で紹介したリンクをもう一度見てみると、この傾向が見て取れる。
店頭で実物を触って気づいたのだが、男性向けの二つ折り財布を開いた際、手の大きさが足りず若干持ちづらかった。正方形の財布を開くと、横幅が横長になるからだ。
女性向けの二つ折り財布は、閉じて正面から見ると横長だが、開いて紙幣を出そうとすると男性向け財布より横幅が短く持ちやすかった。
図まで出しておいてなんだが、男性向け財布が滅茶苦茶持ちにくいかというとそうでもない。このつくりになったのは全く違う理由があるのかもしれない。
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キャッシュレス化やファッションのジェンダーレス化が進み、今後は財布のデザインも大きく変わってくるのかもしれない。今回選んだ財布を五年十年と使って、次に新調するときにどのような財布が主流になっているのか楽しみだ。