免許証の写真撮影で横風に吹かれるまでの話

本当に横風に吹かれたわけではないが、まあまあなびいている風の写真になってしまった。

 

目次

 

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普通免許の取得は10~20代前半までに済ませるイベント…って本当?

 

今年の12月上旬、30代半ばにして初めて自動車の普通免許を取得した。
たいていの場合、免許取得は10~20代前半までに済ませるイベントである。

…という書き出しが事実に反するといけないので調べたところ、警視庁のHPで運転免許統計を参照することができた。

www.npa.go.jp

 

統計から、少なくとも令和3年においては、普通免許を新規取得する人々のうち8割以上が10~20代前半である。以下一覧は運転免許統計(令和3年版)補足資料1より引用した。

そういうわけで、普通免許の取得は10~20代前半までに済ませるイベントという肌感覚は事実であり、やはり世間の方々より一足遅れての取得であったらしい。

 

 

今免許を取った理由

 

・夫からの強い圧

・退職に伴う有休消化でまとまった時間を確保できたから

・実家(静岡)の両親に万が一のことがあったときの移動手段確保のため

・その他、今後の人生での選択肢を増やすため

 

 

運転適性検査

 

自身の性格の傾向を知り、運転時に留意することを目的とした検査。総合的に見て事故は起こしにくい側らしいが、

 ・とっさの判断力がない

 ・一度慣れたらスムーズ

 ・一見穏やかだが内面は感情の起伏が激しい。精神面のコントロールに注意

あたりの要素が、その後の技能教習で露呈した。

 

 

第一段階

 

教習所内をぐるぐるして仮免許をとるフェーズ。

ただのカーブがまともに曲がれず1コマの遅れをとるも、S字カーブとクランクで2コマ予定を1コマでクリアし、無事遅れを取り戻した。つまづくところと得意なところが逆な気がするが、走行中の車の操作より止まりつつゆっくり動く車の操作のほうが簡単だった模様。

 

 

仮免許試験

 

免許取得までの一連のイベントの中で、仮免許の技能試験が一番緊張した。

一般的な試験であれば自分の不安を解消するまで対策を講じることができるが、技能試験は決まった時間・回数の練習しかできない。

最大瞬間風速だけ見ると、誇張抜きで大学受験以上の緊張感を味わった。入念な準備をして人生の岐路に立つ緊張より、準備できないまま試される恐怖が勝ったのだろう。やり直しがきくのはどう考えても技能試験のほうなのに、未知の状況に追い込まれすぎて精神面のコントロールがきかなかった。適性検査の結果を思い出した。幸い、仮免許は問題なく取れた。

 

 

第二段階

 

公道をガンガン走らされるフェーズ。

技能教習で1日3時間公道を運転する日々が続いたのだが、慣れない車の運転で公道を走るという行為で心身ともに相当消耗した。一週間くらいは寝ても疲れが取れず、椅子に座ったまま寝落ちする回数が増えた。

ただ、「慣れたらスムーズ」という検査結果通り、公道を走るころには技能面で大きなつまづきはなかった。

 

 

卒業検定

 

卒業検定は、検定当日に複数コースのうち1つがランダムで選択されるが、道を覚えずとも検定員の指示通り走ればOKである。もちろん、教習中も何度か走っている道ではある。検定に際して技能面で不安はなかったものの、

 ①地図が頭に入っていないと、余裕を持った車線変更ができず焦る

 ②公道はイレギュラー対応がメイン(路駐車両や歩行者・自転車避け等)

の二つが気がかりであった。正直、地図を覚えるのもイレギュラー対応も苦手である。加えて、自分は少しの失敗や焦りで途端に立て直しが難しくなるため、いかにして不安要素を払拭しておくかが重要である。②はひたすら注意を配るほかないが、①だけでも何とかしたかった。

 

そこで、全検定コースを頭に叩き込むため、グーグルストリートビューにお世話になりながら対策資料を作った。

loving-puppy-b1b.notion.site

 

この作業が奏功し、「よく覚えていない道を安全運転で完走する」から「知っている道を安全運転で完走する」ところまでたどり着くことができた。

ここまでやって落ちようものなら諦めもつく…という精神状態になれたのが一番の収穫で、当日はあまり緊張せずに公道を走った。所内の方向転換もクリアし、無事教習所を卒業することができた。

 

 

本免許試験

 

卒検合格後、運転免許試験場へ足を運び学科試験に臨んだ。覚えるまで時間をかければいいだけなので、技能試験より相当楽である。

学科試験よりも、初めて行く場所で適切な順序で手続きを進めることのほうが難しかった。大量の人、何十とある窓口、見落としそうな注意書きの貼り紙…。事前準備ができない事柄に弱すぎる。

学科試験は無事合格となり、晴れて免許を取得した。写真写りが悪すぎてちょっと落ち込んだ。

 

 

おまけ

 

・いきなりトラックがガンガン走る複数車線の公道に追い出されたときは死ぬかと思った。マジでこれだった。

『PUI PUI モルカー DRIVING SCHOOL』第11話「ペーターの悪夢」 - YouTube

 

・教習所の教官に「教えたことを本当によく吸収しますね」と言われた。まあね。

 

・技能教習で一番お世話になった教官が、「適性検査の結果に応じた指導要領」が記載された手帳の存在を教えてくれた。教習生の性質に応じて指導することも大事なようだ。私の結果に対する指導要領は「パッと見大丈夫そうだけど激しく内省しがちなので慎重に接すること」とのこと。お手数をおかけしました…。

 

・本免許試験で自動運転技術に関する設問が出てきた。練習問題にはなく初見だった。時事問題枠があるのだろうか。

 

Twitterで「教習所」と検索すると、「教習所マジック」というワードが候補に出てきた。興味のある人は検索してみてほしい。