箱文庫に初めて

行った時の話。正確に言うと、はこぶ飲みに参加した時の話。


本を読む部が終わってぼんやりしていたら、続々と知らない人たちが部屋に入ってきた。皆が皆、リンゴマークのついたPCをもっていた。これはりんご教の飲み会かもしれないと、少し身構えた。私はウィンドウズユーザーだから、迫害されるかもしれないとおもった。

しかし、ご飯とかお酒が出てきたらそんなことも忘れて、とりあえず食べて飲んで適当に近くのやさしそうな人に声をかけた。やさしそうな人は実際やさしくて、とても安心した。そのなかの一人に、わたしが「PCのキーボード光ってる、すごい」と言ったら「マックブックエアー、買いましょう」とかなんとか言われ宗教勧誘されたのを覚えている。その後も彼から何度か打診があったが、わたしはことごとく断って未だにウィンドウズユーザーである。

スクリーンが下りてきて、プレゼンテーションがはじまってようやく、わたしはとんでもない所に迷い込んだということに気付く。この飲み会はプログラマさんたちの、それも大変優秀な方々(ということは後日他の方から聞いた)の集まりだったのだ。だんだん居づらくなってきてすごすごと帰ろうかと思ったけど、帰り道も分からないし目の前にはお酒があるしで、結局すべてのプレゼンテーションが終わるまでそこにいた。ただ、当時の私にも「なにかとても素敵なものが生まれる瞬間」に立ち会っていた、という感覚はあったらしく、スクリーンからは目を離せないでいた。今思えば貴重で希少な体験である。


その時にお会いした人びととは、その後ツイッター上でかまってもらったり飲みに行ったり飲みに行ったりいろいろやらかしたりした、いや、している。関西のおともだちを増やそうプロジェクトが、一気に前進した日であった。